七月 24, 2025

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このトラクションインバータソリューションは、オンセミの次世代EliteSiCを使用して、プラグインハイブリッドEVの航続距離の延長と信頼性の向上を実現

SCOTTSDALE, Ariz. – July 24, 2025 – オンセミ(本社:米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq: ON)は本日、同社の次世代シリコンカーバイドMOSFETのEliteSiC製品ラインを活用した設計が新たに採用されたことを受け、モーションテクノロジーのリーディングカンパニーであるSchaeffler(シェフラー、以下「Schaeffler」)との協業拡大を発表しました。オンセミのソリューションが、世界有数の自動車メーカーの最先端プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)プラットフォーム向けのSchaefflerトラクションインバータを駆動することになります。

オンセミのEliteSiCテクノロジーは、極めて低い導通損失と卓越した短絡耐量を実現しており、システム全体の性能を向上させる小型で熱効率の高いインバータ設計を可能にします。このシリコンカーバイドをベースにしたソリューションは、同クラスの他のSiCソリューションと比較して、最もオン抵抗が低く、最高のピーク電力を供給できます。このような利点により、Schaefflerはエンドカスタマーに対して、以下のような測定可能なメリットをもたらす、革新的なトラクションインバータシステムを提供できます。

  • 高いエネルギー変換効率による航続距離の延長
  • 信頼性向上による少ないメンテナンスでの安定動作の実現
  • 最適化されたフォームファクタによる車両設計での柔軟性の向上

Schaefflerのビジネス部門統括責任者クリストファー・ブレイツァメーター氏は次のように述べています。「トラクションインバータは電動ドライブトレインの心臓部であり、オンセミのEliteSiCソリューションは、当社のお客様が求める効率と性能目標を達成する上で、重要な役割を担っています」

自動車メーカーがエネルギー効率と性能を重視する傾向が強まる中、業界では、従来は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が主流であったコスト重視のEVプラットフォームでさえ、より高度なハイブリッドアーキテクチャへの移行が進んでいます。 オンセミはシリコンカーバイドの業界リーダーとして、この変革の最前線に立ち、Schaefflerが厳しい性能要件やパッケージング要件を満たすEVシステムを提供することができます。

オンセミでパワー・ソリューション・グループのグループ・プレジデントを務めるサイモン・キートン(Simon Keeton)は、次のように述べています。「このプログラムにおけるシリコンカーバイドの独占的サプライヤーとして、オンセミは世界の主要自動車メーカーから信頼される、イノベーションパートナーとしての地位をさらに強固なものにしていきます」「業界をリードするオンセミのシリコンカーバイド半導体技術は、バッテリー電気自動車はもちろんプラグインハイブリッドプラットフォームにおいても、次世代電動パワートレインシステムを開発する上で鍵となる、比類のない効率、熱性能、電力密度を実現します」

この新たな成果は、オンセミとSchaeffler(旧ヴィテスコ・テクノロジーズ)が長年培ってきた協力関係を基盤としており、両社の長期に及ぶ協力関係をさらに発展させ、高効率の電動モビリティソリューションを提供するという共通の取り組みを強化するものです。